寿地区センター講演会「ホームの創造」感想

29. September, 2007 • 0 Comments

今日は日本キリスト教団神奈川教区寿地区センターが毎年開催している講演会があって、家族で紅葉坂教会まで行ってきました。昨年も名古屋のまっちゃんが講師だったこともあって参加したのですが、今年は「ホームの創造~困窮孤立時代を生きる教会」というテーマで、北九州ホームレス支援機構の代表をしている奥田知志さん(日本バプテスト連盟東八幡キリスト教会牧師)のお話でした。

「ホームレス」という言葉は使う気がせず、ふだんは「野宿労働者」という言葉を使っていますが、奥田さんの話を聞いて、「ホームレス」という言葉を、人が孤立するところに問題の根本があることを指し示す言葉として、再認識しました。単に住む家がない(「ハウスレス」)のではなく、それは「ホームレス」になった結果なのだということ、すなわち気に懸け合う人、共に生きる人、相談に乗ってもらえる人がいないことから「ハウスレス」になるのだということ。

ホームレス自立支援とは、社会の外に出てしまった人を中に復帰させることを目的とするのではなく、「あなたとわたし」の関係において「ホーム」を創造していくこと、そしてホームレスを生まない社会を創造していくことを目的にしているのだということ。その取り組みが実際に具体的に進められている様子が分かるお話で、とても説得力がありました。

最後に「教会はホームになれるか」ということで、奥田さんは3つの要件を挙げられました。すなわち「世から嘲弄される教会であるか」(←マタイ27:39-44)「新しくいのちを与えられた者の家であるか」(←マルコ8:22-26)「行う教会であるか」(←マタイ25:35-40)。それぞれ括弧内に記した福音書の箇所などを参照しながら話してくださったのですが、中でも最も考えさせられたのがマルコ8:22-26の解釈でした。イエスがひとりの盲人を癒すのに村から外に連れ出し、癒した後に「この村に入ってはいけない」と言って、その人を家に帰したという箇所。被抑圧者の解放に関してパウロ・フレイレが書いていることにも言及されていました。

他にも、マリアの懐胎の箇所、ユダが裏切りを後悔する箇所など、ホームレス支援の現場で奥田さんが聖書をどのように読んできたかということの一端を分かちあってくださって、とても学ぶことが多い講演でした。感謝!

★北九州ホームレス支援機構 http://www.h3.dion.ne.jp/~ettou/npo/top.htm

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