サビール声明 「国連: 問題なのか解決なのか」

22. September, 2011 • 0 Comments

パレスチナの独立した主権国家としての承認を求める国連加盟申請は、明日提出されるのでしょうか。今月初めにサビールが出した声明の短い方の版を訳しましたので、お送りします。ちなみに長い方の版では、もっとニュアンスのある言い方が使われています。

原文: http://www.sabeel.org/events.php?eventid=221


サビール・エキュメニカル解放神学センター
2011年9月5日

2011年9月に臨んで、どうかパレスチナの民衆を祈りのうちに覚えてほしい。我々の指導者たちが来たる数週間にこの地域と世界の平和に仕えるために最善の行動方針に導かれるようにと。

国家としての十全たる認知を受けるために国連に訴えることは、筋の通った取り組みである。しかし、それは複雑な問題と絡み合っている。一方で、紛争が起こってから60年以上も経ち、国際社会がパレスチナの解放と独立のために行動するべき時が来ている。他方で、米国とイスラエルの引き裂くことのできないように見える絆は、これまで国連が多くの解決策を実施することを妨げ、阻んできた。我々は、紛争の解決に近づいたどころかはるかに遠ざかり、完全な袋小路のなかにいる。現場における唯一の動きはイスラエルの不法な入植地の建設と拡張及びそのインフラ網の拡大であり、それは実現可能なパレスチナ国家へのいかなる希望をも根絶やしにしている。

なぜパレスチナ人は国連に訴えるのか?

1991年以来、パレスチナ指導部は交渉によってパレスチナ人の政治的権利を実現することに焦点を当ててきた。これは言うまでもなく、米国および国際社会一般、もしくは主要四者(国連、米国、ロシア、EU)の奨励で、そうなったのである。1993年のオスロー宣言(暫定自治政府原則の宣言)は、直接交渉によってイスラエルの東エルサレムを含む西岸地区とガザ地区の占領の終結にたどり着き、1999年までにイスラエルと並ぶパレスチナの独立した主権国家を国連決議に従って樹立できるという偽りの希望を与えた。しかし、交渉は望まれた結果を生み出していない。交渉は悪循環に陥り、全く不毛なものとなった。イスラエル政府は国連決議を平和交渉の条件として受け容れることを拒絶し、交渉に時間的枠組みを定めることに同意しなかった。そればかりでなく、イスラエルは、最終段階における主要諸問題、すなわち難民、エルサレム、入植地、1967年の境界線の問題を、交渉の案件と見なさなかった。そのような前提条件のために、いかなる交渉も役に立たず、意味のないものになっている。オバマ大統領はイスラエルに入植地の建設と拡張を止めるように最善を尽くして訴えてきたが、何にもならなかった。

米国はこの膠着状態に解決を与えることはできず、代わりに不毛であることが証明済みの直接交渉を再開するよう主張し続けてきた。米国と西欧諸国が行動を起こさなかったため、パレスチナ人にはひとつの論理的で自然な選択肢しか残されなかった。すなわち、世界の統治の仕組みとしての国連に頼ることである。パレスチナをめぐる紛争が1947年に国連の分割決議と共に始まったということは、言及しておく価値のあることだ。それはパレスチナ人の大多数の意志と自決への権利を完全に無視したものだった。それゆえに国連は正しい場所なのだ。国連が問題を作り出したのであり、国連がその解決の責任を負っているのだ。

とうの昔にかなえられていてしかるべき独立国家への権利を実現しようとするパレスチナ人の試みを頓挫させるために拒否権を使うつもりであることを米国が既に宣言していることは悲しい事実だ。2010年9月の国連第65回総会でのスピーチで、オバマ大統領は、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバースを讃え、来年(2011年)には新しいパレスチナ国家の創造に繋がる合意を世界が持つことができると述べていたのだが。

国連憲章によれば、国連安全保障理事会と国連総会とが賛成を決議すれば、国家は国連に加盟することができる。9月にパレスチナ人は国連加盟の申請を提出する。パレスチナ人は、はじめに国連安全保障理事会に行けば、米国の行使宣言済みの拒否権によって拒絶されるということ、はじめに国連総会に行けば、そこには拒否権というものはなく、必要とされる3分の2の賛成票を得られる可能性が十分にあるということを理解している。国連は193ヶ国で構成されているということに注意しておこう。パレスチナの加盟のためには少なくとも129ヶ国が賛成票を入れなければならないが、そのうちの126ヶ国は1967年の境界線におけるパレスチナ国家を既に認めているのだ。それが実現したとしても全ての困難が解決するわけではないが、それは国際社会の意志を表す強いメッセージを確かに伝え、認知された国家としての力の立場と同等の地位においてパレスチナ人がイスラエル人と交渉することを助けるだろう。もしも、イスラエルがパレスチナ人の権利をはねつけ続けるならば、戦争や暴力に訴えるのではなく、国々の国際共同体があらゆる平和的手段を用いて全てのものの利益のためにイスラエルが国際法の諸義務に従うようにさせるようにと、我々は希望し、祈るものである。

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